17.相続対策・・・【気持ちの感情】対策に有効なのは? - 遺産相続を【遺産争続】にしないための相続ガイド

17.相続対策・・・【気持ちの感情】対策に有効なのは?


 前回は、一般的な相続対策をご紹介しましたね。


 その中で、遺産”相続”が遺産”争族”にならないための対策として、
 【お金の勘定】【気持ちの感情】を満たすことが重要だというお話をしました。


 そして、【気持ちの感情】を満たすための対策として、
 ”遺言書”の作成がとても効果的だということをお伝えしました。


 今回は、その”遺言書”についてお伝えしていきますね。



特に遺言書を作成しておいた方がいいケース


夫婦間に子どもがいない場合


 例えば、夫が亡くなった場合に、妻と夫の兄弟が法定相続人だった場合、
 夫の兄弟の法定相続分は1/4になります。
 もし、妻に全ての財産を残したい場合には、
 遺言書を作成しておく必要があります。

再婚をし、先妻の子と後妻がいる場合


 先妻の子と後妻の間では、遺産争いが起こる確率が非常に高いので、
 争いの発生を防ぐためにも遺言書を作成しておいた方がいいでしょう。

長男の嫁等に財産を分けてやりたいとき


 例えば、長男が亡くなっている場合に、長男の嫁にも財産を残してあげたい
 と思うことがあると思いますが、長男の嫁は相続人ではありませんので、
 遺言書を作成しておかないと、何も残してあげることはできません。

内縁の妻がいる場合


 内縁の妻には相続権がありません。
 内縁の妻にも財産を残してあげたい場合には、
 必ず遺言書を残しておかなければなりません。

個人で事業を経営している場合


 個人で事業を経営している場合、
 事業に使用している財産等を複数の相続人に分割してしまうと、
 後々、事業の継続が困難になる場合があります。
 会社を経営している場合には、会社の株を誰に相続させるかで、
 社長の座を争うことにもなりかねません。
 このような状況を防ぐためにも、遺言書の作成が必要となります。

誰にどの財産を引き継ぐと指定したい場合


 現金や預貯金、株券などの金融資産が少ない場合、
 財産をうまく分けることが難しくなります。
 このような場合には、誰にどの財産を承継させるか遺言書できちんと
 指定しておいた方が、後々相続争いになるのを避けることができます。

相続人が全くいない場合


 相続人がいない場合には、遺産は国のものになります。
 このような場合に、特別世話になった方やお寺や神社、社会福祉団体、
 自然保護団体等に寄付したいと思われる場合には、
 その旨を遺言書に残しておく必要があります。


 次に遺言書の書き方ですが、遺言書には、次の3つの方式があります。



自筆証書遺言


 自筆証書遺言とは、遺言者が、自分の自書で遺言の全文を書いて、
 日付と氏名を書いて押印したものを言います。

 ちなみに、パソコンやワープロでの作成は認められません。

 簡単で手軽に作成できる反面、
 文言の正確性や保管の面で問題が生じることも少なくありません。

 また、亡くなった後、必ず家庭裁判所で「検認」という手続きが必要で、
 封がされている場合に、「検認」を受ける前に開封してしまえば、
 その遺言書自体が無効となってしまいます。

 ですが、一般の方はそこまでご存じなく、
 勝手に開封してしまうことが多く、
 せっかく作成した遺言書が意味をなさなくなる場合もあります。

費用


 ◇ 費用はほとんどかかりません。

証人


 ◇ 証人も不要です。

紛失・変造の可能性


 ◇ あります。

メリット


 ◇ 証人が不要で、いつでもどこでも簡単に書けます。
 ◇ 新たに作り直すのも簡単です。

デメリット


 ◇ 紛失、変造等の可能性があります。
 ◇ 遺言の要件を満たしていないと無効となる可能性があります。
 ◇ 家庭裁判所での「検認」「開封」が必要となります。
 ◇ 「検認」を受けずに開封した場合、
   5万円以下の過料(罰金のようなもの)が課せられます。
 ◇ 病気等で手が不自由になり、字が書けなくなった場合は、作成できません。



公正証書遺言


 公正証書遺言とは、”公証役場”という役所にいる
 ”公証人”という方が、遺言者と証人2人の同席のもとに作成する
 遺言書のことで、原本は公証役場に保管されます。

 作成の仕方は、遺言者が、公証人の面前で、遺言の内容を口授し、
 それに基づいて公証人が、遺言者の真意を正確に文章にまとめ、
 作成していきます。

 また、どんな内容の遺言にするか迷ったりした場合にも、
 公証人が相談を受けながら、必要な助言をし、
 遺言者にとって最善と思われる遺言書を作成していくことになります。

 公証人は、長年、裁判官や検察官等の法律実務に携わってきた法律の専門家で、
 正確な法律知識を豊富な経験を有した方しかなることができません。

 ですから、自筆証書遺言のような「検認」や「開封」の手続きは不要です。

 また、健康状態が悪い等の都合で、
 公証人役場まで出向くことが出来ない場合、病院や自宅、
 介護施設等の指定した場所へ、公証人に出張して来てもらうことも可能です。

 実務上は、弁護士や税理士、司法書士、行政書士が原案を作成して、
 公証人に精査してもらい、公証人が作成することになります。

費用


 ◇ 公正証書遺言書作成費用は、財産の価額によって決められています。
   例)財産の価額  100万円まで・・・手数料の額 16,000円              
           5,000万円まで・・・      40,000円
              1億円まで・・・      54.000円
 ◇ 病院や自宅等に公証人に出張して来てもらう場合、手数料が50%加算
   され、さらに公証人の日当と、現地までの交通費がかかります。
 ◇ 証人の方との人間関係にもよると思いますが、
   気持ち程度は謝礼が必要かと思われます。

証人


 ◇ 2人必要
 ◇ 利害関係者は証人にはなれません。
 ◇ 適当な証人が見当たらない場合には、公証役場で紹介してもらえます。
   ただし、日当が1万円×2人=2万円必要です。

紛失・変造の可能性


 ◇ 紛失の場合は再発行が可能です。
 ◇ 変造の心配はありません。

メリット


 ◇ 裁判所の検認が不要であり、公証人が作成しますので、
   無効な遺言書となることや、変造される心配が少ないです。
 ◇ 病気等の理由で遺言者が公証役場へ出向けない場合、
   公証人が出張することも可能です。

デメリット


 ◇ 財産が多ければ多いほど、費用が高くなります。
 ◇ 公証人に出張してもらった場合、さらに高額となります。
 


秘密証書遺言


 秘密証書遺言とは、遺言者が作成して封をした遺言書に、
 「遺言書の存在」だけを公証人と証人2人で証明するものを言います。

 この場合、自書である必要はなく、パソコンやワープロ等を用いても、
 第三者が筆記したものでも構いません(署名・押印は必要です)。

 公証人による中身のチェックはなく、遺言者に遺言書は返却されますので、
 正確性や保管の面で問題が生じることも少なくありません。

 また、「検認」や「開封」手続きは家庭裁判所にて行わなければなりません。

費用


 ◇ 公証役場への手数料11,000円(定額)がかかります。

証人


 ◇ 2人必要

紛失・変造の可能性


 ◇ あります。

メリット


 ◇ 公証役場に提出するため、作成日を特定でき、
   費用もあまりかかりません。

デメリット


 ◇ 紛失、変造の可能性があります。
 ◇ 遺言の要件を満たしていないと、無効な遺言書となる可能性があります。
 ◇ 家庭裁判所の「検認」「開封」も必要です。


お勧めの遺言書作成方法


 色々な遺言書に関する書籍やホームページを読むと、お勧めの方法は
 ”公正証書遺言”と書いてあります。


 一番確実ですし、遺言書を書かなければならないぐらい財産が
 ある方たちにお勧めするのですから、
 多少の費用がかかっても問題ないですからね。


 ですが、私はあまりそう思っていません。
 

 私は20年税理士事務所に勤務していました。
 特に、法人の担当が多かったので、
 色々な会社の経営を見てまいりました。


 その時から感じていたことですが、
 会社の経理を、会計事務所に任せっきりの会社は
 全然ダメだってことを。


 他人に何かを任せっきりにするということ。
 それは、つまり、自分で思考しないってことなんです。


 自分であれこれやってみて、
 最終的に分からないことがあって質問するのはいいんです。


 でも、全部任せっきりでは、何も理解していないんです。
 深く考えようとしないんです。


 ですから、遺言書の作成については、

   ◇ まずは、遺産分割のこと、遺言書の書き方のこと。
     それを自分でしっかり学ぶ!!!

   ◇ それでもどうしても分からないことがあれば、
     その時専門家に相談する!!!

   ◇ そして、遺言書には、なぜ遺言書に記載したような
     遺産分割方法にしたのか、あなたの想いを書き綴る!!!

   ◇ 遺言書を封緘し、
     家庭裁判所で「検認」をする旨記載したメモ等を添えて置く

   ◇ 秘密証書遺言にする


 という方法を私はお勧めします。


 先ほど記載した理由に加え、その時々によって、
 財産の状況も変わり、人間関係も変わるものですから、
 遺言書は何度も書き換える必要があると思っています。


 ですから、自分で遺言書の作成方法をマスターし、
 何度でも書き換えることができるようにすべきだと思うのです。


 「そうは言われても、どうやって勉強すればいいか分からないし、
 どの書籍が優れているのか分からない」


 という声が聞こえてきそうですね。


 そんなあなたには、『相続専門の司法書士』がまとめた
 『相続・遺言対策ノウハウ』という教材をお勧めします!


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 相続登記に関する見積りやお問い合わせも無料でできますので、
 一見の価値ありだと思います。


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 ここまで読んでいただき、ありがとうございました。


 次回は、【お金の勘定】を満たす『生命保険』について
 お伝えしていきますね。


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2015-09-23 15:29 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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